当院では、子どものお口の相談で虫歯と同じくもっとも多いご相談が「子どもの歯並び」についてです。
日本人の4割を占める叢生(いわゆるデコボコの歯並び)を中心に、受け口(咬み合わせが反対)、開咬、出っ歯、過蓋咬合(咬み合わせが深い)など、子どもの不正な歯並びに応じて矯正歯科治療を行っております。
子どもの歯並び改善に使用する装置
ここでは主な子どもの矯正で使う装置の種類についてご説明していきます。
床矯正(しょうきょうせい)
▲床矯正
取り外し式の床矯正装置は、前歯のでこぼこを歯の内側から押す装置で、自分で取り外すことができます。
ただし、複雑な歯の動きは期待できず、骨格的な問題やデコボコの程度によっては、効果がない場合があります。症例により使用できるかどうかの診査・診断が大切です。
2×4(ツーバイフォー)
▲2×4(ツーバイフォー)
前歯など6本以下の歯に部分的に矯正装置を付ける方法です。セクショナルアーチとも呼ばれ、歯科医師の手によって細かい調整が可能で、でこぼこや受け口、出っ歯などさまざまな不正咬合に使用することが出来ます。
その他、さまざまな装置を使い分けて子どもの歯並びの改善を行っています。
重度の不正咬合ケースについては…
顎骨自体の問題など難しい歯並びケースについては、当院が信頼のおけるきちんとした矯正歯科の専門医の先生をご紹介いたします。全幅の信頼を寄せる先生で技術も人柄も確かですので、ぜひおすすめいたします。ご相談ください。
小児矯正 よくある質問Q&A
- 指しゃぶりはいつまでにやめさせれば良いの?
- 5歳を過ぎてもまだやっていると歯並びに影響する可能性も 1歳半くらいまでは心配することはありません。1歳を過ぎると回数が減って、3~4歳になり外遊びの回数が増えると自然にやめるようになりますが、5歳を過ぎてもまだやっていると歯並びが悪くなったり、顎の骨の成長や舌の動かし方に影響が出てしまうことがあります。永久歯の生えかわりとのかねあいもあるので、どうしてもやめられなかったら小児歯科専門医に相談しましょう。
- 乳歯の歯並びの状態は永久歯にも影響しますか?
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影響します。虫歯は永久歯の正常な歯並びを妨げることも
乳歯には永久歯がきちんと生えてくるための道案内をする役割があります。このため、乳歯の時の歯並びは、そのまま永久歯に引き継がれる可能性は高いといえるでしょう。ただし、あごの大きさの問題ではなく、歯の傾きだけが問題で受け口になっている場合などは、永久歯が生えてくると自然に治ることもあります。
永久歯は乳歯に誘導されるように生えるため、虫歯などで乳歯が早いうちに抜けると、永久歯は正しい位置に生えてくることが出来ません。隣の歯が傾いたり寄ったりすることもあります。乳歯を虫歯にしないことは、永久歯の正しい歯並びを導く上で大切なことです。
⇒乳歯について詳しくはこちら - 小児矯正は早く始めるほど良いですか?
- いい場合とそうではない場合があります 矯正歯科学会は、歯並びに何も問題がなくても1回健診を「7歳」ごろまでに受けることを推奨しています。また、親御さんが子どもの歯がおかしいと感じたら(気づいたら)まず相談するのがよいでしょう。実際に治療をスタートするかどうかは、来院いただいて診査のあとの診断で決定いたします。「今矯正治療が必要か?」「治療開始時期」などの相談を行っております。
- どれくらいの期間がかかりますか?
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早期治療で1~2年、本格治療で2~3年かかります
子どもの矯正治療には、早期治療と本格治療があります。早期治療は乳歯列期や混合歯列期にあごの成長をみながら咬み合わせやあごの形、大きさなどを改善していきます。一般的に1~2年で終了します。
早期治療だけで、目的とする歯並びや咬み合わせになれば、本格治療の必要はありません。ただし成長とともに歯並びが変わってくることもありますので経過観察をしていきます。また乳歯列期や混合歯列期に受診しても、早期治療はせずに経過観察をして、永久歯が生えそろうのを待ってから本格治療をすることもあります。早期治療だけで不正咬合が治らない場合は本格治療が必要です。矯正装置をつけている期間は、一般的に2~3年ですが、子どもは大人に比べて歯の動きが早い傾向があります。その後、動かした歯を安定させるための保定治療へ。矯正装置をつけていたのと同じくらいの期間、保定装置をつけて経過観察をします。治療期間は精密検査によってある程度予測できますが、歯が動くスピードには多少個人差があります。 - 不正な歯並びや咬み合わせでも特に困っていないのですが
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将来、虫歯や歯周病を引き起こす可能性が高くなります
出っ歯や受け口、開咬などで上下の前歯が咬みあっていないと、よく噛めずに唾液の分泌が悪くなるほか、発音が聞き取りにくくなることがあります。また、出っ歯の場合は、転んで上の前歯が折れたり、抜けてしまったりする可能性も高くなるでしょう。
実際には本人が歯の不具合を感じるのは40~50代になってからですが、80歳で自分の歯が20本以上残っている人は、ほとんど咬み合わせがいいという調査結果があります。正常な歯並びと咬み合わせは将来的にいつまでも健康な歯を残す可能性があります。
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